日月神示のはどんなことが書かれているかを簡単に説明するのは、なかなか難しいものがあります。そこには、日本と世界に関する予言めいたものや、人として歩むべき道、政治や経済のあり方、揺るぎない健康を確率する方法や関連のコツ、人は死んだらどうなるのかといった霊界の実相などなど、じつに広範囲のことが、時に具体的に、時に抽象的な表現で書かれてあります。
今日スピリチャルな世界ではよく言われている「引き寄せの法則」だとか「アセンション」を思わせるような記述もあります。そんな話はもう、70年以上前から日月神示の中に書かれていたのです。
また、最先端の科学である量子力学やマルチバース宇宙論に通じるような内容も見られます。おそらく一流の科学者が読んでも、多くの学術的なヒントが隠されているはずです。「この神示は八通りに読める」と神示にもあるように、同じ神示でも、読む人によって違う解釈ができる、ということもあるようです。人間が書いた文章ではないわけですから、日月神示によって開示された真理の海は、まさに無限の広がりを持っていると言ってもいいと思います。
私が思うに、現在人類が直面している、ありとらゆる問題を解決するヒントは、日月神示の中にあります。ただし、その解答は、誰にも明確に書かれているわけではありません。神示の中から解答を引き出すには、読む側にある程度の読みこなす力がないと、できないようになっています。そこには事前知識も必要ですが、何より人生経験というものが必要です。同じ人間が読むにしても、その人の魂の成長の度合いによって、同じ神示が違った印象で心に響いてくるのですから不思議です。
ある意味これは、人類史上最高の神典であり、宗教書であるとも言えるわけですが、日月神示は、仏教、儒教、キリスト教、イスラム教など、古今東西に現れた普遍宗教を認めつつも、それらの最後に来る「とどめの啓示」と自らを位置づけています。
関連動画(21分):中矢伸一氏に訊く:日月神示には何が書かれているのか
出典:『はじめての日月神示』中矢伸一著 2017.6 太陽出版