ハルマゲドンの大峠 ノストラダムス予言研究家ザール隊長

日月神示:春マケ、夏マケ、秋マケ、冬マケてハルマゲドンとなるのざぞ、早う改心せんとハルマゲドンの大峠越せんことになるぞ。 日月神示を参考にノストラダムスの予言を研究しています。2016年から2025年までは正念場のときです。2023年、北海道の長雨から日本はいよいよ厳しい状況となります。2024年は北日本と首都直下の大地震があるようです。北海道・東北・関東はほぼ間違いなく住めなくなくなりますね。国民は淘汰され、3500万人ほどになるようです。日月神示では掃除・洗濯・身魂磨き・改心という言葉が頻繁に使われています。カルマの浄化が大切です。 日月神示に関しては中矢伸一さんの著書などから転載した記事もあるので読んでいただければ幸いです。

カテゴリ:『テレビに破壊される脳』和田秀樹 > テレビに脳が書き換えられる

アメリカでは、知的階級別に観る局や番組が違うと述べました。こういう状況ですと、テレビ番組の制作側には、より多くの視聴者を取り込もうという意識があまり強く働きません。
しかし日本は、知的階級別に番組を作るという発想がなく、ドラマでもニュース番組でも、基本的には視聴率至上主義に立った番組作りが行なわれています。ですから、1つのテーマについてじっくり深く追及していく、といった方法で番組作りをすることはあまりなく、よりわかりやすく、より多くの人々の感情に訴えるという手法が好まれます。
印象に残る鮮烈な映像と単純化したコメントでテンポよく構成し、視聴者に深く考える時間を与えずに、より感情的、直感的に受け入れていくような方向に導いていくのです。
認知療法で問題視される思考パターンをうまく取り入れたテレビの手法を先ほど紹介しましたが、さらにそれを強化する方法も知られています。その事例をいくつか挙げてみましょう。

①ナレーションと過激なテロップで視聴者に強い印象を植えつける
ナレーションにかぶせるように、同じような内容をテロップ説明する。さらに効果音を重ねる。これは多くの番組で行なわれている演出方法です。画面に同時に現れるテロップとナレーションは、テレビ局の隠語で「神の言葉」と言われるほど効果があります。このように耳と目から同時に同じ情報を取り込むことで、印象できると」いうわけです。

②不安心理を煽り、意とした方向へ導く
ダイエット番組や通販番組などで、「ウエスト58センチが美しい女性の条件」などと煽り、それよりもサイズには魅力がないかのような印象を視聴者に与えて、不安心理を煽る方法です。自分は太っているのでは・・・・・・と視聴者が考え始めたところで、「この器具を使えば痩せられる!」という解決法を提示して安心感を与え、器具を買わせるという番組展開は、通販系の番組などではもはや当たり前に使われています。
この手法が有効なのは、買い物だけではありません。「日本は借金1000兆円で破綻する!」と言って危機を煽り、「増税やむなし」という雰囲気を醸成し、テレビ局の思惑どおりに世論を形成していくのも同様の手口です。
人間の不安心理に陥っているときほど、冷静な判断ができなくなるものです。ですから、視聴者に短絡的な判断をさせるためには、不安を煽るというのは実は有効な手法なのです。

③数値やグラフでごまかす
テレビ番組は根拠となる数値やデータを示さずに、特殊な例をさも普遍性の高い出来事のように取り上げて、「過度の一般化」を図ることが多いのですが、逆に、数値を具体的に提示することによって、本質から目を逸らさせることもあります。
原発事故以降、「○○市で、××シーベルトの放射能が検出されました。これは通常の2倍の放射能です」といったような報道をたびたび見かけました。ここには具体的な数値がありますが、それがどのような意味があるのかは示していません。それが危険な数値なのかそうでないのか、わざと理解しづらいように伝えているのです。しかし、結果としては2倍であるという数値に視聴者が反応して、危機感を煽られるのです。
あるいは、インターネットなどでしばしば指摘されていることですが、表やグラフを提示する際に、自分たちに都合のいい数値を強調する見せ方というものがあります。たとえば、賛成派が40%、反対派が60%のとき、反対派の立場にあるテレビ局は、賛成派の棒グラフを短くして、60%の棒グラフのほうがずっと長く見えるように演出します。そうすることで、「反対派はこんなに多い」と印象づけるのです。

④事実を隠して印象操作する
先述したように、たった1件の「子どもの自殺」をことさらクローズアップして何度も報じることで、統計的には減っているにもかかわらず、未成年の自殺があたかも増加しているような印象を与えるという方法があります。事件があったことは事実ですし、「子どもの自殺が増えた」とは言っていないので、ウソの報道ではありませんが、肝心な情報を巧妙に隠しています。

⑤同じ場面を繰り返すことによる強調
何度も同じ場面やフレーズを繰り返すことで、視聴者に強く印象づけることができます。前後の文脈を無視し、印象的な場面のみを繰り返すことで、人々の好悪を左右するのです。

⑥プライミング効果
以前、TBSのニュース番組「イブニング・ファイブ」の第2次世界大戦時の陸軍に所属していた731部隊の関する報道のなかで、まったく関係のない安部晋三氏の写真を映像に写りこませるという事件がありました。この部隊は戦時中に日本が行った残虐行為の象徴と、対中国強硬派の安倍氏を結びつけるような映像を流し、安倍氏のあるイメージを作為的に視聴者に与えようとしたとして、視聴者から批判が起こりました。
こうした手法は、潜在意識に影響を与える「プライミング効果」と言われています。

いずれの手法も、不安心理につけこんだり、怒りや恐れなどの負の感情を煽ったりしたうえで、視聴者に考える時間を与えず、瞬間的な判断を強(し)いるという強引さが見え隠れしています。こういうやり方は、まさに気がついたらだまされていた、という振り込め詐欺師が行う手法と同様です。
テーマについて情報を集め、よく吟味して結論を出すという熟考型の人間がテレビに出演すると、視聴者にも考える時間を与えてしまうので歓迎されません。政治家にしても評論家にしても、あるいは何らかの分野の専門家にしても、こういうタイプは敬遠され、即断即決で単純明快なコメントをテンポよく話し、レスポンスがいい人人物がテレビでは重宝されます。
そして、脳のソフトを単純思考に書き換えられた視聴者たちは、出演者の思想や考え方などを深く考えないまま、共感を覚えるようになります。お笑い芸人への好き嫌い程度で済めばいいいのですが、どの政治家を応援するといったような問題でも、テレビでイメージがよければ、単純に支持率が上がったりするのです。政治家個人の政策信条や能力がどうであれ、そのようなテレビ的な基準でその政治家が選ばれる状況というのは、やはりかなり危険なことではないかと私は考えています。

出典:『テレビに破壊される脳』 和田秀樹 徳間書店 2012/5/31

テレビが脳に悪影響をおよぼすのかどうか、いろいろな学説が流布(るふ)しています。私はおそらく、テレビが脳のハードそのものを破壊するといったようなことは起こらないだろうと考えています。
もちろん、暗めの映像の照明の点滅やフラッシングなどの操作が行われて、多くの子どもたちがてんかんの発作を起こしたという、いわゆる「ポケモンショック」のような話はありますが、これはすべての子どもに症状が現れたというわけでなく、もともとてんかんの体質の子どもたちが影響を受けたのです。もちろん、テレビ番組は不特定多数が多数が視聴するのですから、こういう事態の発生を決して見過ごしていいことではありません。
しかし、前章でも述べたように、テレビは視聴者の判断力を弱めて思考パターンを単純化し、さまざまなテーマに関して視聴者の考え方を一定方向に誘導して、世論を形成するだけの大きな力を持っています。
コンピューターサイエンスの発達により、コンピューターの性能は、ハードという物理的な要因よりも、現在ではプロミングなどのソフトによって規定されるという考え方が主流になっています。
地球上の生物としては最高度の進化を遂げてきた人間の脳も、ハード自体の生まれながらの出来よりも、どのような教育を受けてきたのかといった、いわゆるソフトに相当する部分の影響が非常に大きいと考えるべきでしょう。
人間の脳で「ソフト」に相当するもの1つとして、価値観というものがあります。
テレビを観ることで影響を受けやすいのが、この価値観です。勉強ができるかできないかはテレビには左右されませんが、勉強をするべきかしなくていいかを判断する価値観は、「ごくせん」(注)のようなテレビドラマからでもおおいに影響を受けます。
「ゆとり教育」をテレビがこぞって喧伝(けんでん)した結果、大多数の国民が勉強の必要性を認めなくなってしまいました。教育を受けてさまざまな経験を積んできた大人であっても、テレビの出演者には影響を受けます。まして人生経験の浅い子どもたちが、言葉を覚える前から毎日テレビを観て育ってきたら、脳のソフト形成に絶大な影響を受けることは必至です。
一般に、人間の脳というのはさらの状態で生まれてきます。
両親が中心となってしつけや言葉など、必要な情報を子どもの脳にインプットしていくことで、脳にいろいろな情報が書き込まれて蓄積され、やがて成長するにしたがって社会に適応し、人間関係を育み、仕事に就くことができます。人間らしい脳が生まれながらに完成していくのではなく、意図的にソフトを加えていって、進化させていく必要があるのです。
ソフトが入っていなければ、いくら高性能のコンピューターであっても必要な動作が行われないように、人間の脳も適切な教育が施されなければ、人間らしい脳にはなりません。オオカミに育てられた少年が人間社会に戻った後も最後まで言語を獲得できず、人間としてのルールも身につけられなかったという逸話は世界的に有名です。真偽のほどはともかくとして、このエピソードが語る幼児時代のしつけや教育の重要性は、テレビに子どもを任せきりにしている現代社会に警鐘を鳴らしてくれます。
ところで、テレビが脳のソフトに大きな影響をおよぼすためには、いくかの前提条件があります。
まず1つは、視聴時間の長さです。現在の日本人のテレビの平均視聴時間は、年間で1400時間です。一方、一方、中学生の国語の年間授業時間は100時間程度。子どもたちは、日本語を学ぶ時間の15倍近くもの時間、テレビから流れる日本語を耳にしています。家族との会話の時間がそれ以上に確保されていれば問題ないでしょうが、実際のところ、夕食も家族それぞれが都合のいい時間に摂ることがそれほど珍しくなくなってきた現代では、家族が十分な会話をすることなど、ほとんどの家庭では望むべくもないでしょう。
こうして、大部分の家庭では、子どもたちがテレビによって言葉を覚えていくという状況が当たり前になってきています。
2つ目は、視聴と聴覚の両方からの刺激があることです。読書や新聞を読む場合は視覚のみ、ラジオを聞く場合には聴覚のみですが、テレビはその両方ですから、より印象が強くなります。また、どんどん情報が流入してきますから、あとから考える余地も情報整理をする時間もほとんどありません。
そのように目の前のデータを無批判に脳に取り込んでいますから、テレビで観たことはそれだけで現実だと思い込んでしまいますし、自分自身の体験とテレビによる疑似体験がごちゃごちやに混在しています。
東京に行ったことのない地方の子どもたちも、テレビの情報番組やドラマで東京の景色に来ても、感動したり違和感を感じたりすることなどはほとんどないでしょう。
3つ目は、同じものを同時に大勢の人が観ることです。
チャンネル数の少ない日本では、必然的に同じ番組を多くのクラスメートや職場の同僚も観ていることになります。そうすると、その情報は仲間うちで共有されることになるので、話題に取り上げられやすくなります。翌日のランチタイムやちょっとした世間話に、テレビの話題が頻繁に出ることで、同じ情報が形を変えて、反復して脳に入ってくるのです。「繰り返し」は、単語などを暗記するときにもよく使われる学習法です。何度も同じ情報を聞く、あるいは話しているうちに、脳は強い影響を受けるのです。

出典:『テレビに破壊される脳』 和田秀樹 徳間書店 2012/5/31

注:「ごくせん」・・・「テレビが助長する学力軽視」(省略した内容の一部)
 ・『たとえばこのドラマ内では、学園内の秀才が、「世直し」と称して勉強のできない生徒を襲うという設  定がありました。これなどは、「秀才=悪」、「不良=善」という単純な二元論の図式でストーリーを展  開している典型例ではないでしょうか』
 ・『学園ドラマは大勢の若者が楽しんでいます。勉強できない人間こそ善であり、正義であるといった印象を強く  植えつけることは、多くの問題を生み出します。勉強している生徒たちが悪い人間になってしまうのですから、  その価値観に洗脳された若者たちの学習意欲がおおいに喪失するのは当然のことでしょう』

※続きはしばらくお休みします。

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