私たち人間は社会的な生き物である以上、有害物質と津に接しながら生活しなければならない。ただし、無関心・無防備でいるのではなく、意識して少しずつ対処すれば、それほど恐れることはない。
 では、個人としてはどのような対処法が考えられるのか、主だったところを挙げてみよう。

大量生産されているものはなるべく食べない
 大手メーカーが大量生産する食品には、必ず有害な添加物が使われている。原材料も、国産の高価なものではなく、外国産の安いものを使用していることが多い。その外国産の原材料が、どのくらい安全な基準のもとに作られてているのか、疑問である。輸入される際にも防腐剤などの強力な薬品が加えられる。その意味では輸入食材は危険が多すぎる。身土不二(しんどふじ)の原則にも反するので、輸入ものはなるべき避けた方がよい。

外食はなるべき控える
 レストランで外食することもあるだろうが、外食産業で使われているホクザイもたいてい粗悪なのものである。コストを安く抑えて利潤(りじゅん)を上げるのが企業の使命なので。お客の体の安全など二の次になる。健康重視を強調する店も最近は多いが、どれほどのものかは非常に疑わしい。なるべくならオーガニック料理を出す自然食レストランに行ってほしいが、それも日本国内ではまだまだ非常に少ないのが実状だ。

肉類は避ける
 神示に「四ツ足を食ってはならん」とか「日本人には肉類禁物であるぞ」とあることから、牛・豚・羊・鶏のどのいわゆる“四ツ足”(鳥類も羽を勘定に入れれば四ツ足)は避けるべjきである。
 肉類には「生物濃縮」の原理で、相当の毒性が溜まっている。家禽(かきん)類は、殺される瞬間に猛烈なアドレナリンを発生するという。「メグリを解消する」という観点から見ても、肉類は避けた方が賢明である。ただし、あまる神経質になるとかえって良くない結果をもたらすことがあるので、周りとの調和をはかりながえあ、「なるべく避ける」ようにすることが大切である。

有機栽培の自然食を心がける
 野菜であっても、市販のものは農薬・化学肥料まもれである。土壌が、薬を大量に使う近代農法のため痩(や)せているところで作られるので、栄養価も低い・農産物は、少しぐらい価格が高くても有機農薬のものを選ぶようにした方がよい。外に出た時はなかなかそうはいかないが、できるだけ自然食を心がけることである。

排毒効果のある食べ物を食べる
 体内に蓄積した毒素を排出する効果のあるものを食べること。緑黄色野菜や玄米、味噌などには、排毒の力があると言われる。

宿便ををとる
 宿便とは、長年腸に溜まって排泄(はいせつ)されない酸性腐敗便のことである。だいたい誰でも腸内に2~3kgの宿便があると言われるが、この宿便が、様々な病気きkを引き起こす温床(おんしょう)となっている場合がある。また、いくらよいものを食べても、腸のはたらきが悪ければ効果は見込めない。宿便を取るには様々な方法があるが、できれば腸の中をいったんキレイに掃除した方がよい。

排毒を促進させる健康食品を積極的に摂る
 自然食を徹底して実践syれば、体に入ってくる有毒物資の総量は減るかも知れないが、すでに蓄積しているものを外に出すためには、それだけでは足りない。どうしても排毒効果のある食物や健康補助食品を摂ることが必要となってくる。排毒効果のあるとされる健康食品はいくつも出回っている。

良質の水を飲む
 水道水を直接飲むことはやめよう。健康に関心のある読者ならきっとご家庭で浄水器の類は何かしらつけておおられることと思う。塩素を除去するだけのものでも、つけないよりマシだ。簡易型のものなら家電量販店に行けば数千円で手に入る。
 最高に性能の良い浄水器は、逆浸透膜浄水器である。どんなに汚染された水でも毒性物質を除去して水に変える。価格は高くなるが、普通の浄水器では取れない重金属なども除去するので、予算の都合のつく方にはおすすめした。

適度な運動をして発汗する
歩くことが一番良い。人間の体の構造は「歩く」ようにできている。ジョギングやランニングは身体に良くない。普通に景色を楽しみながえら歩くことで十分だ。ただし、最低でも30分、できれば1時間は毎日歩くこと。少し汗をあっくくらいが良い。発汗という形でも毒素は出る。
 その他、気功、ヨガ、太極拳なども良い。激しい運動は活性酸素を増大さるため、体にとっては逆効果となることがある。

新陳代謝を上げる
 体にもともと備わっている排毒機能を高めるため、新陳代謝を上げる工夫をする。
 温泉なども良いし、サウナ(スチームサウナは、水道水に含まれる塩素の問題があるので、お勧めできない)も良いだろう。代謝機能を上げる健康飲料などもある。
 
 以上は、「有毒物を避ける」あるいは「体内に蓄積された有害物質を排出する」ために何ができるかを列挙したものである。
 健康を保ち、増進させるために有益な方法としては、他にも、ストレスを軽減することや、有害電磁波を避けることなど、様々な方法がある。
 最近話題の書『病気にならない人は知っている』(幻冬舎)の著者、ケヴィン・トルドー氏は、同署の中でかなり詳細にいろいろな実践法を紹介している。日本の読者にはなかなか実践しづらい部分もあるが、これも参考にするとよいだろう。
 日本人の遺体は、なかなか腐らないという話を聞いたことがある。保存料などの合成化学物質を大量に摂っているため、死んでも腐敗は進みにくいというのだ。本当かどうかはわからないが、あり得る話ではある。
 世間の大半の人たちは、自分が日々食べたり飲んだりしているものについてまったく無頓着(むとんちゃく)である。食べ物や飲み物だけでなく、水、空気、土壌、様々な環境から有害物質は体に入り込んでくる。
 そのことに気づいて、できるだけ対策を講じるだけでも、長い期間で見ればだいぶ違うはずだ。あまり神経質になって怯(おび)える必要ない。しかし、何も考えず、問題意識を持たず、無防備なままに生きている人たちにとっては、これか悲惨な運命が待っているだろう。
 すべては、その人の心の向け方次第(しだい)なのである。意識してアンテナを張るようにすれば、有益な情報はどんどん得られる。必要なものも手に入る。心を向けなければ、せっかくすばらしい情報が身近にあっても目や耳に入れず、素通りしてしまう。
 神になるか、獣になるかは、まったくその人の意識次第なのである。

出典:『[日月神示]神か獣か!魂の超選択』中矢伸一 徳間書店 2007.4.1刊
第三章 神となるか、獣となるか—病まず、弱らず、気力に満ちた人生を確立する

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