イシヤにとって最大しして最後の敵は日本

「⦿(かみ)の国を八つに切って殺す悪の計画」(『上つ巻』第十二帖)
「日本の国は結構な国で、世界の元の真中(まなか)の国であるから、悪神(あくがみ)が日本を取りて末代の住処(すみか)とする計画でトコトンの智恵出して、どんなことしても取るつもりでいよいよを始めているのざから、よほど褌(ふんどし)締めてくだされよ」(『日の出の巻』二十帖)
「悪神の仕組はこの方には判りているから、一度に潰すことは易(やす)いなれど、それでは天の大神様にすまんなり、悪殺してしまうのでなく、悪改心さして、五六七(ミロク)の嬉(うれ)し嬉しの世にするのが神の願いざから、この道理忘れるでないぞ」(『日月の巻』十一帖)
「人がきかねば神ばかりで始めるぞ。神ばかりで洗濯するのは早いなれど、それでは臣民可哀そうなから、臣民皆やり直さねばならぬから、気をつけているのに何をいるのざ、いつどんなことあっても知らんぞ」(『上つ巻』四帖)
「今度の立て替えは、敵と手握らねばならんのじゃ。敵役の神々様、人民よ、早う訪ねて御座れ、この方(ほう)待ちに待っているぞ。引っぱったのでは、心からでないと、役に立たんのぢゃ」(『梅の巻』一帖)
「外国人よ、日本の国にいる外国魂の守護人よ、いよいよとなるて生神の総活動になりたら、死ぬことも生きることも出来ん苦しみに一時はなるのざから、早う神の下(もと)に帰りてくれよ。いよいよとなりて来たのざぞ、くどう気をつけるぞ」(『磐戸の巻』第十四帖)

 前章で引用した神示でも明らかなように、イシヤにとって日本は、最大にして最後の強敵である。
 戦後仕掛けた様々な罠により、日本人の骨を抜き、一気に呑み込むことが彼らのシナリオであった。
 その計画は巧みに実行に移され、現在でもその通りに進んでいる。
 一度は経済大国と言われるまでに成り上がったものの、日本精神などというものは事実上消滅し、伝統的美徳は忘れ去られ、青少年の心は荒れ放題である。今やイジメや自殺が相次ぎ、殺人や詐欺は日常茶飯事。四季折々の美しい自然環境は破壊され、かつての「古き良き日本」は見る影はない。
 これらの原因はすべて同じである。「イシヤの仕組み」が功を奏しているためだ。
 しかし日本は、完全に彼らの掌中に落ちたというわけではない。
 私が著書を通じて訴えたり、主張したりしていることは、言ってみれば「最もイシヤの嫌がること」である。
   日本精神の復興、正しい歴史と伝統文化の見直し、武士道の再興、日本人に合った「食」体系と健康観の確立・・・。肉体と精神の両面から日本人を立ち直らせてしまったら、それこそ本当に真の日本魂が復活してしまいかねない。
 私の身を心配してくださる方も少なからずおられるが、私の活動など、あまりに小さいからとくに目立った妨害など起きていない。ただし、今後もし仮に、この活動が世論の支持を得て大きくなっていけば、必ず彼ら(イシヤ)と衝突することは避けられないだろう。
 そうなれば、彼らはいかなる手を使っても阻止しようと試みるか、あるいは、協力しようと手を差し伸べてくるか。その二者のうちいずれかである。
 巨額の金は集まる集団組織(企業でも、宗教でも)になると、いろいろな形でイシヤからのお誘いがあるようである。そして、たとえ彼らが「イシヤ」だと気づかなくても、知らず知らずのうちに「彼ら」に与(くみ)するようになる。イシヤに取り込まれ、使役(しえき)されるのである。
 ある意味、その方が賢い生き方だと言える。金も名誉も与えられるし、社会的地位も約束されるだろう。逆にもしイシヤに与せず、対抗する道を選べば、滅びる以外にない。
 だが、世は大きく変わりつつある。天の大岩戸がついに開かれ、正神の神々の御心(みこころ)どおりの世に転換することが「日月神示」の出現によって明らかになったからである。
 イシヤだろうが、この大神の御神策には逆らえない。
 最後の牙城(がじょう)であった日本が九分九厘まで彼らの手に落ちんとそた今、ついに⦿の息吹が甦る兆しが見え始めたのである。

「科学合理主義」も「イシヤの仕組」の産物
























 神示には、イシヤ(悪神・悪霊を含む)との最終決戦が宣告されているが、別な表現では「神と学の戦い」であるとも記されている。
 ここで言う「学」とか「智」というのは、神を無きものにした科学的合理主義や啓蒙思想を指している。
 中世の頃のヨーロッパでは、教会が絶対的な権威を持ち、封建的なヒエラルキーを形成していた。自由闊達(かったつ)な学問研究は著しく制限され、理を持って万物の仕組みを解明しようなどという試みは許されなかった。
 こうした体制に反発する思想家の中から、理性を礼賛(らいさん)し、合理主義を唱える啓蒙思想が起こった。アダム・ヴァイスハウプトが1776年に創立した秘密結社「イルミナティ」はその運動の表れである。
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        アダム・ヴァイス・ハウプト(1748~1830)


 最初は小さな集まりであった「イルミナティ」も、有力メンバーが加わるにつれて次第に勢力が大きくなり、やがてフリーメーソンさえも乗っ取るまでになる。以後、「イルミナテイ」は弾圧を受けて表向きは姿を消すが、地下に潜伏する形で活動は続けられた。
 この流れから、マルクスの革命的社会主義思想が生み出され、ニーチェ哲学やダーウィンの「進化論」が現れたのである。これらはすべて、神への純粋な信仰と忠誠に反抗し、人間の「理性」を神よりも上位に位置づける、反キリスト的な思想であった。
 神示に「神と学とのとどめの戦いである」などの表現で、神に対抗するものとして挙げられている「学」とは、神を信じず、敬虔(けいけん)なる祈りの心を排除し、「理性」をもって世界を支配せんと企(たくら)む陰謀集団のことであり、また彼らの謀略によりコントロールされている一般大衆を指している

 19世紀に書かれたと言われる悪名高き『シオンの議定書』には次のような項目がある。

「非ユダヤ人は、歴史を基礎とする冷静な観察することを知らず、専(もっぱ)ら理論上の旧弊(きゅうへい)に囚(ら)われてその結果に対する批判的工作を忘却(ぼうきゃく)している。それ故に我々にとっては、彼等のことを意に介することは無意味である。たとえ彼等が、いよいよの時が来るまで享楽(きょうらく)に耽(ふけ)ろうと、新たなる享楽に希望して生きようと、過去の享楽を追憶して生きようと、そんな事は問題でない。
 肝要なのは、科学の命令(理論)だとして、我々が彼等に吹き込んでおいたものが、彼等のために最も重大なる役割を演じていればよいのである。この目的のために、我々が始終、我々の新聞雑誌をを利用して、この命令に対する盲目的信用を鼓吹(宣伝)する。非ユダヤ人中の知識階級は、自己の知識を誇りとして、『科学から』得た知識を巧妙に実現しようとするであろうが、その知識を論理的に吟味(げんみ)もせず、またその知識なるものが、人間を我々に必要な方向に教育するため、我々の主張を根拠なきものと思ってはいけない。我々が仕組んだところの、ダーウィン、マルクス、ニーチェの教説の成功に注意なさるがよろしい。非ユダヤ人の心に及ぼした、これらの教説の破壊的作用は、少なくとも我々には明白になっていなくてはならない」(第2議定書)

「非ユダヤ人は、我々の科学的助言なしに物を考えることが出来なくなっている。それ故に彼等は、我々の世界支配が達成された時に、我々が一歩も譲歩することなく確保するであろうものが、いかに痛切な必要事項であるかを認めていない。即ち小学校においては、唯一の真実な科学、換言すれば人生の機構、すなわち分業を要求し、その結果として人間が階級または身分に至る事を要求するような社会生活の機構に科学を教授しなくてはならない」(第3議定書)

“非ユダヤ人”という部分は、“非支配層である一般大衆”とした方がわかりやすい。
『シオン賢哲の議定書』は、ユダヤ人の世界支配戦略を暴露したものとして一時世間を騒がせたが、真実は「ユダヤ人」にかこつけて記された、「イシヤの仕組」の暴露本である。「ユダヤ人による陰謀」という意味からすれば「偽書」ではあるが、そこに記された内容はモンモノである。
 され、右の「科学」に関する「議定書」の記述についても、現代社会に照らし合わせれば、じつに重大な示唆(しさ)に富んでいると言える・
 いわゆる「学」や「教養」であると気取る人たちは、何事も「合理的」でないものや、「科学的」でないものは排除し、価値のないものとみる。しかし、そうした人たちが「合理的」だとか「科学的」だとするものの大部分が、イシヤ
が生み出し、支配し、管理しているものなのである。
 ただし神示では、科学そのものを否定しているわけでなない。

「高度な科学書も参考となるものぞ。科学を馬鹿にしてはならん」(『流音之』第六帖)

 とあるように、科学はむしろ肯定され、重要視されている。
 問題なのは、イイシャがほぼ完全に支配する近代以降の「科学」を、何の疑いもなく、受け入れる、今日の人々の姿勢である。
 世間には、未知の世界の話(霊的な話を含む)を「オカルト」として蔑(さげす)み、高い教養を持つ“良識ある”者であればそういうものはまともに信じてはいけないという風潮がある。そう思い込んで疑わないのなら、それもまた一種の「宗教」のようなものであり、「イシヤの仕組」により見事に洗脳されていると言えるだろう。
 神を無きものにした科学、あるいは神さえも人間が作り出したものとする理性至上主義の科学こそが、神示の言う「悪」なのである。




※「日月神示」出典:第一章 世界を陰から操る集団「イシヤ」と「正神」との最終戦争が始まっている