日本と世界の食料自給率
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食糧自給率37%、過去最低に並ぶ=天候不順続くー18年度
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遠くて近いものを食べよ

「遠くて近いもの一二三の食べ方してみなされよ。運開け、病治って嬉し嬉しと輝くぞ。そんなことぐらいで、病治ったり、運開けるくらいなら、人民はこんなに苦しまんと申すが、それが理窟と申すもの。理窟悪と申してあるもの」
「遠くて近きは男女だけでないぞ、神と人、天と地、親と子、食べる者も遠くて近きが良いのざぞ」
「日本には五穀、野菜、海、川、いくらも弥栄の食べ物あるぞ。人民の食べる物間違えるでないぞ」

「遠くて近い」の「遠い」とは、人間の性から遠いものという意味であり、「近い」とは、自分の住んでいる土地に近いところで採れたものという意味である。
 牛や豚など、四つ足の類は人間の性から近いものであるし、穀物や野菜などの植物性のものは、遠いものということになる。
 つまり、「遠くて近いものを食べよ」とは、穀物類、とりわけ自分の住んでいる土地で採れた穀物類を食べるようにしなさい、という意味なのである。
 人間は、自分が住んでいるその土地と、不可分の関係にある。その土地の風土、環境、地場などの影響を受け、肉体を養いながら生きていると言える。
 したがって人間は、住んでいる土地と渾然一体(こんぜんいったい)であり、一つの大きな生命体の中で、息をし、霊気を受け、肉体を養しないながら生きていると言える。
 この意味から、人間というのは、大自然の秩序と、法則により、その土地で採れたものを食することによって、肉体の秩序を保つようになっているのである。
 霊的な見方をすれば、その土地の産土神(うぶすながみ)の気を養うことになるのである。
 人はお土(つち)から生まれたものである、と神示にあるが、まさにわれわれは、その土地、風土、環境の中から生まれたものを食べ、身魂(みたま)を養っているのであるから、人間とはまさしく風土や環境に応じ、自分たちの住むその土地から生まれたものを食べるように仕組まれている。
 このことは、『黄金の巻』第九十二帖にも、「つつましく正しくしていけば、その国々で一切不足なく暮らしていけるように、何もかも与えてあるのに気づかんのか」という言葉である。
 どこか別の土地で育ったものを多く体に摂り込むと、波調が合わないために、肉体的にも精神的にも様々な不調を生じ、病気になりやすくなる。
 人類の様々な民族文化、風俗習慣などは、それぞれ固有の地域性・環境性による「食」から生じ、形成されているのである。このことは、マクロビオテックなど、食養について研究する人々にとってはもはや常識となっている。
 このような、「人」と「土地」との一体性は、昔から「身土不二」(しんどふじ)と呼ばれてきた。仏教にも、「依正不二」(えしょうふじ)といって同じような考え方があるという。
 今の世に出ている政治家や学者たちは、この身土不二の原則を知らない。また知っていても、認めようとはしない。
 身土不二が大自然の秩序であり、法則であることがわかれば、近年取り沙汰されている農産物の自由化やコメの自由化などの問題が、いかに天地の道に外れた愚行であるかがわかるはずである。
 日本人は、日本のお土から採れた穀物や野菜類で、その身を養っていけるようにできている。これを無視して、ただ安いからとか美味しいからといって外国産のものばかりを食べていると、必ず体は病(や)むことになる。  
 すでに日本の市場は、外国産の原料や農作物、加工食品などはほぼ占められてしまっており、身土不二の原則はとうに崩壊している。
 単に身土不二の問題だけでなく、外国かた輸入されてくる食べ物は、農薬はもちろんのこと、放射能などで汚染されてしまっている場合もある。日本では残留放射能の規制が甘く、諸外国でも輸入しないような、放射能により汚染された作物まで平気で入れてしまっているのである。
 一方日本では、農業をやめて土地を手放し、転職する人が相次ぎ、国内の農業は衰退の一途(いっと)をたどっている。今後ますます日本の市場は、外国産の食品で占領されることになるだろう。
 まさに悪神の計画通り、日本人は、先祖伝来の固有の食体系を破壊され、肉体的にも病み、霊性も堕ちた「幽界身魂」(がいこくみたま)となり下がってしまった。
 そうした事態を見越した上で降ろされた「遠くて近いものを一二三の食べ方してみよ」という神示は、日本を亡国から救う一条の光となりうる天啓であると言えよう。 

出典:『日月神示 完全ガイド&ナビゲーション』中矢伸一 徳間書店 2005.6.17刊

※日米FTAが締結され、食料自給率はさらに下がることは必至である。日本においては農薬の規制緩和が行われ、食の安全を守ることが難しくなっている。


※2019.10.23更新